整形外科について
整形外科は四肢、関節等の運動器の病気やケガを扱う診療科です。その守備範囲は広く、首から下の内臓を除くほぼ全ての部位に及んでいます。 当院では、特に関節リウマチの患者さまが多いため、人工関節手術を中心とした機能再建手術を数多く手がけています。また、近年の高齢化社会において増加している骨粗鬆症や、それに伴う骨折の患者さまも多く、それぞれ専門医が治療にあたっています。
骨粗鬆症外来について
骨粗鬆症は骨が弱くなり、骨折の危険性が高まっている状態です。日本での骨粗鬆症の患者数は約1280万人と推察されています。
しかし、骨粗鬆症は血圧や血糖値のように家庭用の測定器がなく、自覚症状もないため、見過ごされやすい疾患で、日本における骨粗鬆症の治療率は30%未満です。最近、骨粗鬆症が注目されてきている理由には高齢化社会があげられます。
高齢者人口の増加に伴い、要介護、要支援の方が増えてきております。高齢者が要介護になる原因の第4位が骨折・転倒で全体の12%を占めており、高齢者の生活の質を保ち、健康寿命を延伸するためには、骨折の原因疾患である骨粗鬆症の予防、治療が大変重要です。
骨粗鬆症の治療を開始しても、患者さまにとっては治療効果の実感が得られにくいために、途中で治療を中止してしまう方もいらっしゃいます。しかし、いったん大腿骨近位部骨折、脊椎骨折を生じると、新たに骨粗鬆症による骨折を生じる可能性が4倍になるといわれており、骨粗鬆症は継続して治療を行うことが必要です。
当院では骨粗鬆症認定医と骨粗鬆症マネージャー(看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士)で骨粗鬆症チームを結成し、骨粗鬆症の予防・診断・治療にあたっています。患者さまとチームで相談しながら、患者さまが骨粗鬆症の治療を継続して行えるように、そして骨折を防いで、いつまでも健康に豊かな生活が送れるようにサポートしていきます。
次に当てはまる方はぜひ骨粗鬆症外来を受診してください。
- 閉経後の女性
- 若いときより2cm以上身長が低くなった
- 壁に立ったときに後頭部が壁につかない
- 家族に骨粗鬆症の人がいる
- ステロイド剤を内服している
地域医療機関の先生方へ
骨粗鬆症の検査、治療をご希望の患者さまがいらっしゃいましたら骨粗鬆症外来の申し込み書式(PDF)にて予約センターを通じて外来診察予約を行ってください。診断の上、治療方針の提案を行い、逆紹介させていただきます。
治療の効果判定を2、3ヶ月後の再診時に行い、経過がよければ6ヶ月から1年に1回の定期的な診察、検査を行います。当院での診察を希望される患者さまについては引き続き当院での診察を行います。
骨密度検査DEXA依頼用紙.pdf
スタッフ
役職・スタッフ名 | 専門分野・学位・経歴 | 得意とする分野 | 学会専門医・認定医 |
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診療部長 | |||
寺島 康浩 | 専門分野/整形外科、リウマチ科 | ・骨粗鬆症 | ・日本整形外科学会専門医 |
医長 | |||
鈴木 孝洋 | 専門分野/整形外科、リウマチ科 | ・日本整形外科学会専門医 | |
医員 | |||
三谷 和慶 | 専門分野/整形外科 | ・日本整形外科学会専門医 |