リハビリテーションセンターについて
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーションⅠ
- 運動器リハビリテーションⅠ
- 廃用症候群リハビリテーションⅠ
- 呼吸器リハビリテーションⅡ
スタッフ
医師3名(専任医師1名、兼任医師2名)
理学療法士 26名
作業療法士 10名
言語聴覚士 2名
リハビリ助手 1名
専用施設面積
運動療法室340㎡
物理療法室40.5㎡
水治療法室106.6㎡
対象疾患
整形外科疾患 骨折、スポーツ損傷、変形性関節症、脊髄疾患 等
リウマチ性疾患 関節リウマチ、多発性筋炎、皮膚筋炎 等
脳血管外科疾患 脳梗塞、脳出血、パーキンソン病 等
外科疾患 外科手術後 等
内科疾患 腎疾患、呼吸器疾患、心疾患 等
概要・特色
診療方針
リハビリテーションの語源はラテン語に由来し、「再び(re-)適した状態にする(habilitate)こと」の意味です。リハビリテーションは疾病治療に平行して行われ、個人の能力を最大限に高め、社会生活への復帰または参加することを目的に、疾病により生じた障害の予防・治療を行います。
当院のリハビリテーションセンターは広々とした大きいリハビリテーション室を有しており、入院および外来のリハビリテーション医療を提供しております。主治医、リハビリテーション医、看護師、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカーなどの専門職種によるチーム医療で、骨折や変性性関節症の手術後や関節リウマチなどの運動器疾患、心疾患・肺炎などの長期臥床に伴う廃用症候群に対して急性期から回復期、退院に至るまで途切れることないリハビリテーションを提供しております。また、地域包括ケア病棟を有すことから、近隣の急性期病院で治療を終えた方の身体機能・日常生活動作能力向上を図るためのリハビリテーション入院も受け入れております。 そして、退院に際しては地域の施設やケアマネージャー、ホームヘルパーなどの人々と情報交換を行い、家庭生活、社会生活への復帰への援助を行っています。
部門の仕事(業務)内容
1)理学療法部門
1.理学療法
当院は人工関節センターを有し、術後早期の動作獲得、社会復帰に向けて術後翌日から理学療法を行っています。また、術前から術後にかけて定期的に運動機能、歩行能力検査や問診を実施し、理学療法プログラムの向上に日々励んでおります。さらに、急性期治療を終えた呼吸器、循環器、内科疾患の患者さまに対して動作能力の向上を目的にセラピストが介入しています。 外来理学療法においては、「腰が痛い」、「手が上がらない」といった機能障害の改善を目的に運動療法を実施していきます。その機能維持を目的に、自宅でも可能な運動指導、日常生活での動作指導を行います。症状は同じでも各個人で原因は異なるので、画一的でなく一人一人に合わせた個別の理学療法を提供していきます。また、必要に応じて医師、義肢装具士と連携して患者さまにあった適切な装具の選定を行っています。
2.物理療法
疼痛軽減、循環の改善を目的に自動間欠牽引装置やホットパック、極超短波治療器、過流浴、メドマーなどを症状に応じて実施しています。その他、筋収縮の賦活を目的とした低周波や瘢痕組織の治療、深部軟部組織に対する温熱効果を目的に超音波を実施しています。
2)作業療法
作業療法は、食事やトイレ、整容、更衣動作などの日常生活動作の獲得、そして家事、趣味、仕事などに復帰できることを支援していきます。また、手・手指の骨折・手術後の関節可動域の獲得や筋力の改善を図ります。当院の作業療法部門は、関節リウマチや母指CM関節症などの整形外科疾患に対する手・手指のスプリントを患者さま一人一人に合わせて、作業療法士が作製することが特徴です。また、人工股関節全置換術後の患者さまを対象に、手術前の股関節の状態や手術方法によって、医師や理学療法士と連携しながら、リーチャー(物をひっかけることができる道具)やソックスエイド(靴下を履きやすくする道具)などの自助具を作製し生活指導を行います。その他ペットボトルオープナーや、ビンのフタ・牛乳パックオープナーなど市販品の自助具の見本も各種取り揃えております。
3)言語聴覚療法(ST)
じっくり向き合うリハビリで、自分らしい暮らしへの復帰を支えます。
当院の言語聴覚療法では、脳卒中や事故などの影響により、「話す」「聞く」「理解する」といったコミュニケーションの障害や、食事をうまく飲み込めない摂食・嚥下(えんげ)の障害、高次脳機能障害を持つ方々をサポートしています。
患者さまが住み慣れた地域やご自宅で、自分らしく安心して毎日の生活を送れるよう、お一人おひとりの目標に合わせた専門的なリハビリテーションを提供いたします。
●当院の言語療法の特長
1. 回復期リハビリテーションによる集中訓練
病気やケガの発症から間もない「回復期」の段階において、集中的なリハビリを提供します。医師、看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)などと強固なチームを組み、日常生活での「話す」「食べる」の自立を目指して、365日体制で質の高い訓練を行います。
2. 集中して取り組める「個室訓練室」を完備
リハビリにしっかりと専念していただけるよう、プライバシーに配慮した静かな個室の訓練室を完備しています。
周りの視線や雑音が気にならない環境のため、言葉の練習や聴力・記憶力のテスト、またデリケートな飲み込みの評価などにも、リラックスして集中して取り組んでいただけます。
3. 現在2名の言語聴覚士が、丁寧にお一人おひとりをサポート
当院では現在、2名の言語聴覚士(ST)が在籍しています。
少人数ならではのチームワークを活かし、患者様やご家族のお気持ちに寄り添いながら、きめ細やかで一貫性のあるリハビリテーションを提供いたします。スタッフ間で日々の進捗を密に共有しているため、常に最適なサポートが可能です。
●主な対象となる症状・疾患
・言葉が出にくい、相手の話を理解しにくい(脳血管障害などによる失語症)
・ろれつが回らない、声が出にくい(運動障害性構音障害)
・物覚えが悪くなった、集中できない、計画が立てられない(高次脳機能障害)
・食事のときによくむせる、飲み込みにくい(摂食嚥下障害)
●リハビリテーションの内容
・言語・コミュニケーション訓練:絵カードや文字盤を使い、言葉を引き出す練習を行います。また、ご家族との円滑な意思疎通のためのアドバイスも行います。
・高次脳機能訓練:記憶力や注意力を高める実践的なトレーニングを行い、スムーズな在宅復帰や復職へのステップをサポートします。
・摂食嚥下訓練・食事調整:安全に食べるための喉の体操、お口のケアを行います。実際に食事を試食しながら、患者様に最適な「食事の形態(とろみや固さ)」や「食べる姿勢」を細かく調整します。
チーム医療への参画
チーム医療
定期的に医師、看護師とリハビリテーションカンファレンスを開催し、患者さまのリハビリテーションの進捗状況や方針などの情報共有を図っています。また、整形外科の術前カンファレンスに参加し、よりよい術後リハビリテーションを提供できるように励んでいます。 また、骨粗鬆症リエゾンサービスのメンバーとして参画し、骨粗鬆症教室での講義とロコモ体操での運動指導を行っています。他にも糖尿病チームに所属しており、血糖コントロールの目的での運動指導や、教育入院時にはセラピストが患者さまの状態に合わせた個別のプログラムを実施していきます。
卒後教育
研究・学会発表を定期的に行い、多施設共同研究にも参画しております。
卒前教育
近隣の大学、専門学校より実習生の受け入れを行っており、後進の育成にも力を注いでいます。(2019年度;神戸学院大学、甲南女子大学、姫路医療専門学校)
各種資格・取り組み
骨粗鬆症マネージャー2名、糖尿病療養指導士1名、認知症ケア専門士1名、福祉用具プランナー1名、福祉住環境コーディネーター2級2名
研究会・学会発表を定期的に行い、多施設共同研究にも参画し、卒後教育にも力を入れております。